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【田舎暮らし始めました♪】vol.16 「N様」

神奈川県横須賀市から新潟県妙高市へ移住。
妙高市の地域サポート人を務めている。

田舎暮らしを考え始めたきっかけは、なんでしたか?

 

 夫婦で続けてきた会社を長男が継いでくれ、自分が60歳を迎えたことがきっかけでした。もともと古民家を見るのが好きだったので、物件探しに出掛けましたね。そんな時、ご近所の方から妙高市が良いところだと聞いて妙高市の物件をインターネットで探してみたんですね。マイプランのHPに掲載されていた妙高物件は300万以下!あまりの安さに驚き、家族でドライブがてら見学に行きました。お部屋はリフォームの必要を感じる状態でしたが水回りは直されていること、どことなく母親の実家に雰囲気が似ていたこと等が私の中で決め手となり、この物件に決めたんです。

 

イヌリンという血糖値を下げる成分が

多く含まれる菊芋の販売戦略会議

妙高市の地域サポート人としての活動は?

 

 移住後2年は自給自足を目指した農的生活でしたが、ある時体調を崩してしまって…。そんな時ご近所の方からサポート人募集の話を聞き、応募することになりました。ご近所の方は作文内容のチェックまでして応援してくれました。その甲斐あってかサポート人として勤めるようになって3年半になるところです。

 地域サポート人、地域の実情把握と課題の整理、地域課題の解決に向けた住民間の話し合いの場の設定、行政機関との連携などを行います。そして、『地域のこし』のための具体的な対策を計画にまとめ、実施する皆さんを支援するものです。初めの頃は地域の方からも「そちらがしたいならどうぞ。」という雰囲気でとても歓迎されたわけではありませんでした。しかし今では「来てもらって良かった」と言ってもらえるようになりましたし、3年計画も残すは半年ほどになりましたが、3年経過後も継続することになっています。

 役員さんとの会議や防災訓練や食事会等を行う年2回の地域サロンなどの活動をしていますが、今私たちが目指しているのは「この地域で仕事を生み出すこと」 地域のサポート人として初めて会を設けた時に集落から出た要望が仕事のことでした。山菜や菊芋の販売などを行ってきましたが、これからは新たに細縄の製作販売を進めていき、事業化を目指したいと思っています。

 こうして仕事をしていると農作業仲間とのお付き合いの輪から地域の現状や問題を感じていたこと、移住者としての「よそ者目線」がとても役立っていると感じています。この「よそ者」というのは良い意味でも悪い意味でも、ずっと変わらないですよね。紅く染まる秋の山を見て、私は綺麗と思うけれど地域の方はその後の冬を憂うことが先に来ます。「せっかくだから楽しみましょう」と巻き込んでいきたいし、地域の方にお世話になって暮らしているという感謝の気持ちを持ち続けるためにも忘れずにいたいですね。

 

田舎暮らしを希望される方にアドバイスをお願いします。

サポート人としての仕事から繋がり、なんと映画出演まで!

映画「滝を見に行く」 http://takimini.jp/


 

 私がこちらに移住してきた当時、地域の方は移住者にあまり良い印象がなかったようでした。付き合いを避けるように生活し、結局都会に戻る方が多く、私もきっとそうだろうと思われていたそうです。私が気をつけていることは、笑顔で挨拶、地域の行事には必ず参加する、お茶のお誘いは断らない、地域で生活する術を教えていただいているという感謝の気持ちで接することです。食べ物に囲まれている(お米や野菜、山菜など)安心感は絶対的なものですし、自由な時間、自然の癒し、気持ちにいつもゆとりのある田舎暮らしを皆さんも楽しんでいただきたいですね。

▼バックナンバー
第1回「H様ご夫婦」(2011年春) 第2回「N様」(2011年秋)
第3回「T様ご家族」(2011年冬) 第4回「N様」(2012年春)
第5回「S様ご夫婦」(2012年夏) 第6回「S様ご家族」(2012年秋)
第7回「S様ご夫婦」(2012年冬) 第8回「I様ご夫婦」(2013年春)
第9回「K様ご夫婦」(2013年夏) 第10回「K様ご夫婦」(2013年秋)
第11回「K様」(2013年冬) 第12回「H様ご夫婦」(2014年春)
第13回「S様」(2014年夏) 第14回「T様ご家族」(2014年秋)
第15回「M様」(2014年冬) 第16回「N様」(2015年春)
第17回「W様ご家族」(2015年夏) 第18回「K様」(2015年秋)
第19回「I様ご夫婦」(2015年冬) 第20回「N様ご夫婦」(2016年春)
第21回「M様」(2016年夏) 第22回「O様」(2016年秋)