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【田舎暮らし始めました♪】vol.19 「I様ご夫婦」
 

(左)  千葉県から新潟県糸魚川市(旧能生町)へ移住してきたI様ご夫婦。
(右)  錦鯉を飼うことも移住の夢だったそうです。

田舎暮らしを考え始めたきっかけは、なんでしたか?

ご主人:定年を5年ほど先に控え、第2の人生を過ごす場所は、もっと田舎がいいと考えるようになりました。平成19年の中越沖自身のボランティアも参加したことから新潟で移住先を探すようになり、ある場所に土地を購入して建築プランまで立てたのですが、計画が頓挫。本当にショックでした。でも、落ち込んでいる時間はない!と物件を探し始めた時に浮かんだのは古民家でした。漠然としていた古民家への憧れが具体的になっていき、囲炉裏と、薪ストーブがあって、池で鯉を飼いたいという夢が膨らんでいきました。上越市に親戚がいることや、妙高高原によくスキーへ行っていたこと、高速インターも近く便利だったのでこちらの物件を購入しました。

 

奥様:もちろん多少の不安はありましたが、特に反対はしませんでした。初めは驚いた雪や、嫌だった除雪作業も今では生活の一部となっていますね。

玄関をリフォーム。

半分以上隠れていた梁を剥き出しに。

「我が家のシンボルです。」

移住してみて、どのように感じていますか?

ご主人:除雪作業や集落行事が重なる時は少し億劫になることもありますよ。けれど、人付き合いの一切ないマンション暮らしは寂しかったですし、集落の方に恵まれて良くしていただいていることは本当に有難いですね。そして、自然に囲まれて落ち着くような穏やかな気持ちで過ごす日々。星が綺麗で、空気も水もおいしい。家から見る鉾ヶ岳が四季を感じさせてくれる。何か特別に楽しいことや、苦労していることは思い当たらないですが思い描いた理想をほぼ叶えたい今、仕事や思いがけず耕作することになった畑仕事、檀家ではないけれどお向かいのお寺さんの行事に参加したりして、こうして穏やかに過ごす毎日が「移住」ということなのかもしれません。

 

奥様:車の運転免許がないので、平日の買い物は街のスーパーまで自転車で行きます。冬場の雪の日は歩いて近くの商店に行きます。少し大変ですが、これも慣れましたね。今は集落の方々とイベントに向けて踊りの練習に参加しています。集落の方とのお付き合いも程よい距離感ですし、昔ながらの風習にあまり強く縛られていない雰囲気ですね。私たちも移住した以上「郷に入れば郷に従え」という気持ちは忘れないように気を付けています。

田舎暮らしを希望される方にアドバイスをお願いします。

薪ストーブを焚きながら夫婦で囲炉裏を囲む。

畑で収穫したさつまいもを薪ストーブで焼き芋!

薪は3年先までストックしてある。


 

ご主人:移住するにあたって、きちんと計画を練ることや物件の下見をたくさんすることは大事なことだと身に染みて感じています。新潟であれば雪の量や集落の雰囲気など、何度か通うことでわかることもあります。実際に移住したら集落に迷惑をかけるようなことは絶対にしない。困った人が来たと思われるような移住は、本人にも集落にも良いことはないと思います。集落の行事なども効率の点から疑問に思うことがあるかもしれませんが、集落で長年積み重ねてきたことの結果ですし、私は安易に否定するよりも、集落の方々と楽しんで作業するほうがいいですね。

▼バックナンバー
第1回「H様ご夫婦」(2011年春) 第2回「N様」(2011年秋)
第3回「T様ご家族」(2011年冬) 第4回「N様」(2012年春)
第5回「S様ご夫婦」(2012年夏) 第6回「S様ご家族」(2012年秋)
第7回「S様ご夫婦」(2012年冬) 第8回「I様ご夫婦」(2013年春)
第9回「K様ご夫婦」(2013年夏) 第10回「K様ご夫婦」(2013年秋)
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